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八角さんが、義兄弟の契りを結ばないかと。
彼女が俺の姉さんになって、タマさんが兄さん
そしてフェリィさんも姉さんになるんだと
彼女が俺の姉さんになって、タマさんが兄さん
そしてフェリィさんも姉さんになるんだと
俺には両親がいて、兄弟はいない。
両親だって親父は海賊、行方知れず。母さんは男ができてそっちに行ったっきり。
家族っていうものすら俺にはあまり無かったわけで。
でも、世の中には両親すら解からない子もいるんだから
俺は幸せなほうなんだと、天秤にかけることで今までこうして生きてきた。
不幸な人間なんてのは、際限がないんだ。
自分はマシなほうなんだ、って。
嘆くことすらおこがましい、って。
だけどまぁ、気温0度のところと10度のところ、差はあれど寒いことに変わりはないんだ。
寂しかった。1人で過ごすことが心底辛かった。心細かった。
家族ってものが凄く羨ましくて、喉から手が出るほど欲しくて仕方なかった。
だからこそ…今回の申し出は凄く、凄く嬉しかった。嬉しさで胸が、はじけそうなくらい!
今すぐにでも、杯を交わせばよかったのに
なんで、踏みとどまっちまったかな。
あの場にはタマさんとフェリィさんがいなかったから。
あの場では「俺が」タマさんとフェリィさん両者と見極めていないと言ったが
同時に彼らもまだ俺を測りかねていると思う部分は当然あるわけだし。
これはまぁ、筋の通った理由だったな、と思う。
でも、実際後者はともかく、俺は、2人をそれなり信頼しているわけで
別に良いと、そう、思ってはいるんだ。
ただ唯一、ひっかかる部分があるとするならば…
きっと、それは―
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